アイドル様の秘密☆





芸能科に通う奴らは多くが芸能界にいるワケだから、仕事をしてる奴らが大半だ。


だから遅刻も早退も休みだって何も言われない。

俺らのように売れている奴らは特にだ。


それぞれに用意された量の単位さえ取れれば問題ないという仕組みになっている。



「そういやお前何で今日遅刻??」


やっと廊下に足を踏み出しながら蛍吾に尋ねる。


「俺??俺はードラマの撮影が長引いて朝起きれなかったというね(笑)」


そう言いながらニカッと笑う蛍吾は最近徐々に人気が出てきているれっきとした若手俳優だ。


虜で例えるとアオタイプで、こいつのような顔立ちを『甘いマスク』というのだろう。


背も低くもなく高すぎもせず、くっきりとした二重を持った立派なイケメンだ。


「あー何だっけ??
二時間ものの特別ドラマだろ??」

ヨシトがめんどくさそうに聞く。







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