アイドル様の秘密☆
「咲虜君ヨシト君蛍吾君だ☆
やばいってカッコいいよー!!」
「蛍吾君ってドラマ出るんだよねー!!?」
「蛍吾くーん頑張ってね♪
あたし応援するー♪」
曖昧に微笑んで返す蛍吾。
「咲虜君はドラマ出たりしないのかなー??」
「咲虜君演技するとこ見たいよねー?!」
「でもラブストーリーは嫌だー!!!」
嫌でも聞こえてくる声。
注がれる視線。
………うざい。
「じゃな」
自分のクラスに着いたヨシトが俺に軽く手を降り、教室に入る。
俺のクラスはその隣。
蛍吾と一緒だ。
視線浴びまくりのまま自分の席に着く。
そのとたん駆け寄って来る集団。
「ざーくろ君♪♪」
来た……。
俺の一番嫌いな奴。