アイドル様の秘密☆




「そんなことしたらあそこの女のコが咲虜一人になったのいいことについてくるよ??」


そう言いながら視線を右にずらすヒナ。


その先にはずっとこっちに視線を送る加藤梓の姿が。



……くそッ。


俺は大きくため息をつくと、ヒナが差し出す紙袋を素直に受け取った。



「きゃー!!!!
咲虜君あたしがあげたパン食べてるー!!!」


「うそー!?いーなぁ!!!!」

「ヒナちゃんが食べてるのはあたしがあげたのだよー!!」


「咲虜くーんあたしのも食べてー☆」


「きゃー言っちゃった!!」



廊下から俺達を見ていた女達が騒ぎだす。


「ありがとー☆」

ヒナはメロンパンくれた女に微笑む。


俺は完璧シカト。




飯くらい静かに食べさせろよ…。







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