アイドル様の秘密☆




また廊下が騒がしくなり、聞き慣れた声が耳に付いた。



「咲虜ヒナー☆」



あーまたうるさいのが来たよ。



「アオお前一番おせぇぞ」


俺はそう言った後に顔を上げた。

そこにはネクタイゆるゆるにズボン下げ下げシャツのボタンは4つ開けという制服姿のアオ。

なんちゃないいつもの格好だ。

俺らの高校は規則がかなり緩い。



「嘘?!
モモ来てんの!?」




「来てますけど何かー??」


アオが口を開いたすぐ後に廊下の騒がしさがまた復活。


そこにはカフェオレの紙パックを持ったヨシトとめっちゃ眠そうなモモの姿が。





モモは虜の中で一番しっかり者だが、どうしても朝が弱いのだ。






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