アイドル様の秘密☆




「まあな。
そんなもんだ」


俺は完璧シカトしながら会話を続けると共に足を進める。


「あ、待ってよお〜無視とか悲し過ぎ〜!!」

あーうぜぇ。
早くどっか行けって。


『あ、あたしもう学校着いちゃうから、切らなきゃ』


ウサギがハッとしたように言う。


「俺ももう着く。
じゃあまたかけっから。
学校頑張れよ☆」


『咲虜も……お、お仕事頑張ってね!!
バイバイッ』


一方的にそう言って電話を切ったウサギ。


ツンデレかよ(笑)。



にやけ気味に心の中でそう突っ込みながら携帯を閉じたとたんに、吐き気を誘う甘ったるい臭い。









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