アイドル様の秘密☆
「一週間なんて、好きになるには十分すぎるくらいなの。
この世にはね、一目惚れって言う言葉すらあるんだから。
時間なんて関係ないの!!
わかった??」
「……」
確かにその通りの鈴の言葉に、あたしは何も言えなくなってまたスプーンですくったソフトクリームを口に含んだ。
シロップの味が口に広がる。
甘酸っぱい。
ストロベリーだから当たり前か。
「…で??
ここまで言ってまだ好きじゃないって言うの??」
もう飲みおわったらしく、カップを完璧にテーブルの上に放置した鈴が頬杖をつきながらそう言う。
好き…なのかなあ…。