アイドル様の秘密☆
「はい!!ここ☆」
おばちゃんはある部屋の前で止まった。
「ここって……
楽屋ですよね!??」
キャーと言わんばかりに鈴が言う。
うわぁーこれが楽屋かぁー…。
正直ここまで来るとあたしもドキドキしてきた。
初めての経験。
初めて見る楽屋。
『虜 様』
と書かれてある紙がドアの横に貼ってあった。
「もうすぐ収録終わるから、ここ入って待っててくれる??」
おばちゃんはそう言ってドアを開ける。
中はよくバラエティー番組なんかで見る芸能人の楽屋そのまんまだった。
「すごい…」
思わず感動を声に出してしまう。
「美也子おばちゃんはどこ行くの??」
「私は今からもう一回スタジオに戻るから。
大丈夫!!
五人が戻るのと一緒に戻ってくるから安心して??」
あたしは素直に了解し、おばちゃんは楽屋を出て行った。