アイドル様の秘密☆
「あ…あれはただの生意気なウサギだろ」
何を求めているのか分からない、探るような目で俺を見るヒナに、目を逸らしながら答えた。
「ふーん…」
ヒナは目を逸らす気配がない。
「………何だよ」
俺は目を合わせず答える。
「咲虜、璃兎ちゃんに惚れちゃったでしょ」
「あぁ?!!」
ドキッとしてヒナを睨む。
「だってキスしたじゃん☆
璃兎ちゃんのお尻触ろうとしてたくせに☆
咲虜のエッチ☆」
一気に顔が熱くなるのが分かった。
こっそりしたつもりだったのに!!!
「なッ!!!!??
そ、それは脅しでッ!!!!!
別にエロいこと考えてた訳じゃねーし!!!!」
俺は必死に弁解。
それをおかしそうに見るヒナ。
そうだった。
こいつの性格。
一見天然だけど、中身は計算された小悪魔だった。