アイドル様の秘密☆
カランコロンと可愛い音をたてながらカフェのドアを開く。
「いらっしゃませー」
こっちをチラッと見た店員が、にこやかに挨拶してくる。
俺達の正体には気付いてないみたいだ。
そのまま中に進んで行き、ウサギ達の斜め後ろのテーブルに座る。
「…全く気付いてねぇな」
小声で言うアオ。
ウサギ達は俺達に気付かずにガールズトークを繰り広げている。
「ご注文はお決まりでしょうか??」
俺はウサギ、アオはれいに目を奪われていて、店員の声にびくついてしまった。
「あっ…と」
フードを被っただけだから顔は丸見えの為に慌ててうつむくアオ。
「期間限定モンブランを2つ…」
「…かしこまりました」
不思議そうな顔をして去っていく店員。