隣人はカメラマン!?~恋光をさがして~
何に対して謝ってるの?
「俺は美鈴ちゃんが好きだ。それが“愛”なのかはわからない。だから傷つけてしまうかもしれない。けど、こんな俺で良ければ・・付き合ってください」
涙がまた溢れた。
嬉しくて、嬉しくて。
「好きだけで十分。私・・大河原さんの彼女じゃなきゃやだ」
愛してるって。
なかなか言えないと思う。
“愛”と“好き”は
似てるようで違うから。
「淳希」
「へ?」
「淳希って呼んで」
大河原さんは妖艶に微笑む。
私はこの微笑みに弱い。
「・・淳希」
ボソッと呟くと、顔が近いてきた。
「これからよろしく・・美鈴」
優しいキス。
私は目を閉じて、幸せを噛みしめていた。
この日、“恋する女の子”は“彼女”に変わりました。