隣人はカメラマン!?~恋光をさがして~
「失礼します」
その日、私はまた学長に呼ばれた。
「待っていました。こんなに話題になるとは思っていませんでした。素晴らしいことだわ」
「ありがとうございます」
学長はとても機嫌が良かった。
まあ、この大学の知名度も上がったしね。
「私の言いたいこと分かりますか?」
「・・留学のことですね?」
学長が満足げに頷く。
「そうです。あちらの方も、なるべく早く来て欲しいと。日本人の方ですが、あなたの本をとても評価しています。留学はいつしますか?」
えっ、ちょっと待って。
「待ってください!私はまだ・・留学するか決めていません」