隣人はカメラマン!?~恋光をさがして~
「まだ・・決めてないと?」
「はい。私は通訳を目指していました。なので、翻訳家になるかどうか・・少し時間を下さい」
学長は困惑した顔をしたが、すぐにニッコリ笑って下さい。
「あなたの道です。ゆっくり決めなさい」
私は学長室を後にした。
空を見上げる。
淳希のことを思い浮かべた。
あれから、淳希とは会っていない。
ベランダで会うこともやめた。
部屋を出るときは、淳希がいないかどうか確認している自分がいる。
でもね、これでいいと思うの。
淳希に会ったら、夢も何もかも捨てて、淳希について行ってしまいそうだから。
ねぇ、淳希?
夢を叶えようって言ったけど、私の夢って何なのかな?