隣人はカメラマン!?~恋光をさがして~


私はゆっくり、本を差し出した。


「私の書いた本・・淳希にも読んで欲しくて」


ジンクスの話は内緒。


言わない方が、叶うんじゃないかって思ったから。


最初びっくりしていたけど、淳希はありがとうって言ってくれた。


「美鈴」


すぐそこに、淳希の顔。


私はゆっくり目を閉じた。


「んっ・・」


何度も何度もキスを繰り返し、何度も何度も温もりを求めた。


なぜか淳希の温もりをいつもより感じて。


ゆっくり唇が離れたとき、思わず言ってしまった。


「離れたくないよぉ・・」


< 263 / 347 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop