隣人はカメラマン!?~恋光をさがして~
「遠距離恋愛がどうかは・・わからない。したことないし」
微笑みながら言う淳希。
「ごめんね」
私の言葉に、何も言わず微笑んでくれた。
「読者のために、自分のために頑張るって決めたのにね。私もフランスで頑張る。応援してるから・・淳希も頑張ってね」
「ああ。俺も応援してるから・・頑張れよ」
淳希の言葉に、何度も何度も頷いた。
もう決意が揺るがないように。
笑ってお別れできるように。
「美鈴」
顔を上げると、優しいキスが降り注ぐ。
「抱いていい?」
それは、それは。
今までで一番甘い、甘い声だった。