隣人はカメラマン!?~恋光をさがして~


我慢していた涙が、ポタポタと写真集に落ちる。


「なんでぇ・・っ」


“私のために作ってくれた”


最新の写真集と全く違う。


私を泣かす要因としては十分だった。


「ばかでしょ?恥ずかしいから、自分から渡せないって」


明日香さんは、呆れたように笑う。


「その写真は、淳希の目に映るあなたの姿よ」


「私・・?」


「とても・・愛おしそうにあなたのことを見ていたのね」


愛おしそうに?


淳希が私のことを・・?


「愛されてるわよ、すごく。最後の方のページを開いてみて」


< 275 / 347 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop