隣人はカメラマン!?~恋光をさがして~
逆に俺がやられた。
だから、言ったんだ。
「俺のことを好きな人だと思って、何か言ってみて」
美鈴ちゃんと目が合うようにして、カメラを構える。
俺が美鈴ちゃんの好きな人だと、錯覚させて。
「・・す・・き」
シャッターを押す。
美鈴ちゃんは、まさに“恋する女の子”って感じで。
うるうるした瞳、真っ赤に染まった頬。
誰にも、渡したくない。
隣には、俺が、いたい。
俺はカメラを置き、美鈴ちゃんに近づく。
「んっ・・」
心が温まる、美鈴ちゃんの体温。
甘い声、必死に俺の首にまわす細い腕。
俺は、無我夢中で、美鈴ちゃんを求めた。