隣人はカメラマン!?~恋光をさがして~
「私が言いたいのは、人それぞれの道があるってことよ」
「道・・?」
「そう。淳希には淳希の彼女には彼女の道がある。私は淳希に機会を逃して欲しくない」
「明日香・・」
「目閉じて」
明日香の言葉に従い、目を閉じる。
「自分自身に聞いてみて。淳希は・・アメリカという機会を逃すの?1人の男性として、どうしたいのかしら?」
ゆっくりゆっくり、明日香の言葉を繰り返す。
俺は、俺は・・
「アメリカに行きたい」
たとえ、美鈴と別れるとしても。
「もっと、もっと、勉強したい」
美鈴がフランスのこと話してくれなかったこと、とてもショックだった。
でも、分かるんだ。
美鈴はフランスに行くだろう。
1人でも、応援してくれる人の為に。
自分自身の為に。