隣人はカメラマン!?~恋光をさがして~


「私が言いたいのは、人それぞれの道があるってことよ」


「道・・?」


「そう。淳希には淳希の彼女には彼女の道がある。私は淳希に機会を逃して欲しくない」


「明日香・・」


「目閉じて」


明日香の言葉に従い、目を閉じる。


「自分自身に聞いてみて。淳希は・・アメリカという機会を逃すの?1人の男性として、どうしたいのかしら?」


ゆっくりゆっくり、明日香の言葉を繰り返す。


俺は、俺は・・


「アメリカに行きたい」


たとえ、美鈴と別れるとしても。


「もっと、もっと、勉強したい」


美鈴がフランスのこと話してくれなかったこと、とてもショックだった。


でも、分かるんだ。


美鈴はフランスに行くだろう。


1人でも、応援してくれる人の為に。


自分自身の為に。



< 310 / 347 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop