隣人はカメラマン!?~恋光をさがして~
「彼女も、分かってくれると思うわ」
目を開けると、微笑む明日香がいた。
「自分のやりたいことができるって、なかなかないと思うわ。つかまえた機会を手放さないで」
「明日香・・」
真っ直ぐな言葉。
そうだ、手放してはいけない。
こんなに没頭したのは、初めてなんだから。
「美鈴とは・・別れるよ」
「は?別れる必要がある?」
「何年アメリカにいるかわからない。美鈴を縛りたくない」
「淳希・・・」
明日香は何も言わなかった。
明日香から視線を外す。
新たな決心した俺には、今まで見ていた風景が全て切なく見えた。