隣人はカメラマン!?~恋光をさがして~
美鈴の本の発売日。
ちゃんと前もってリサーチした。
別れてからいつも通り過ごしていたけど、何故か寂しくて。
美鈴の存在がどれだけ大きいか知った。
だから、愛しい人の頑張った証くらい買って良いと思って、誰よりも早く本を買い、家で一気に読んだ。
主人公の2人は、どこか誰かに似ていて。
ページをめくるたびに、温かな感情が芽生えた。
俺は、もう、その感情が何なのか知っている。
最後に、あとがきを読んだ。
“あなたの恋光は誰ですか?”
頭の中に浮かんできたのは、最後に愛してると言ってくれた人。
俺は、やっと見つけた恋光を、手放していいのだろうか?
後悔しないだろうか?
たくさん自問自答する中で、俺は別れたことを後悔した。