隣人はカメラマン!?~恋光をさがして~
「ばか・・・」
「答えになってないけど?」
久々の淳希は、ちょっと意地悪だ。
「美鈴」
抱きしめられながらも、淳希の顔を見る為に顔をあげる。
「俺だって、美鈴を忘れたことなんてない」
淳希の手が頬に触れ、私はぴくっと反応する。
「写真見ただろ?“俺の恋光”さん」
淳希の顔がゆっくり近づく。
「・・人前だよ」
「ここ、外国」
軽く、唇が触れた。
「私のこと、好き?」
「うん」
「私、淳希の彼女に戻れる?」
「うん」
うんしか言わない淳希に、ちょっとムッとした。
淳希から少し離れる。
「なんだよ」
今度は、淳希がムッとした。