生徒会長頑張りますッ!!
いきなりドアが開いた。
「衣月会長ッ☆」
「あ…。」
「…?」
「あらッ?
お客さんじゃん☆」
こいつは
黄瀬涼太(キセリョウタ)。
同じクラスで副生徒会長。
バスケ部の部長でエース,この年で日本代表に選ばれるほどの実力。
成績優秀でしかもイケメン。この学校では知らない奴はいないほど有名でお騒がせな奴。
でも優しくていい奴。
「涼太…。」
「あはッ☆何々ッ?
転校生ちゃんッ?
お名前はッ!?
俺は黄瀬涼太!!
宜しくねぇッ☆」
次々に質問しまくる
涼太さん…。
姫島さんも若干…
いや…かなり引き気味。
「姫島愛由です…。」
「愛由っていうのッ?
可愛いーなぁー☆
じゃあ俺これから
愛由って呼ぶね☆」
「はいッ!!
では涼太ですね?」
薄いキャメル色の唇が
光に当たり反射する。
「涼太で全然OK☆」
そんな2人のやり取りを
優しく見守ってた。
でも今は知らなかった。
俺との最大の
ライバルになるって…