生徒会長頑張りますッ!!
握手していた
手を離して,クスっと
笑った姫島さん。
「姫島さんッ…??」
彼女の顔を
じっと見つめた。
「生徒会長さんは
お片付けが嫌いなのね?」
散らばった机を
指差して言った。
「えっ…あの…その…」
顔が熱くなる。
急いで床に散らばった
資料を拾い上げる。
「私も手伝うわ。」
姫島さんも床の
資料を拾い始める。
「いやッ!!
大丈夫だよッ…!!」
そう言ってみたが
姫島さんは相変わらず
資料を拾い続ける。
「大丈夫よ。
こんなのすぐ片付くわ。」
いつの間にか
散らばった資料は
なくなっていた。
「その変わり…。」
姫島さんが立ち上がり,
黒い大きな瞳が上から
俺をとらえる。
薄いキャメル色のルージュ
の唇が目に焼き付く。
その口元が
ニヤリと笑ってみせた。