星の王子様
一人っ子の華は、いつも兄弟のいる人が羨ましかった。
「いいですね、兄弟がいて」
「そうかな~?」
何だか微妙な顔をする聖王子。
「家はさ、親が二人共忙しいから瞳が家の事やってるんだけど、誰に似たのか最近口うるさくて。毎日怒られてるよ」
「聖王子がですか?」
以外。聖王子が家では妹に怒られてるなんて。
聖王子は自分の顔を指差して、
「そっ。王子がだよ」
「……」
王子が嫌だと言っていたのに、そんな風に冗談ぽく言うと何だかおかしくて笑ってしまった。
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