星の王子様
「王子よりも強いんですね。瞳ちゃん」
「ああ、あれは最強だ」
「あはは」
聖王子と笑う事が凄く楽しい。別に姫になれなくてもこれからは聖王子とこうやって笑う事が出来る。それだけで満足だ。
「そうだ。私の家に寄ってから行くか?」
「え?」
突然の誘いに華は声を上げた。
「私の家この近くなんだ。華も家に帰ってからじゃ遅くなるだろ?」
確かに華の家はバスと電車を乗って帰る。遅くなるのは事実だ。
「家が近いっていいですね」
「うん。近いだけで選んだから」
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