星の王子様
「……」
制御出来ていないという事は、意識もはっきりしてないという事だ。例え味方である聖にも攻撃をしてくるだろう。鬼から華を救い出す事は難しい。
「分かってるよ。でも、華は私が守る」
聖の真直ぐな瞳を見て、母さんはフッと笑って手を離した。
「これも運命なのかしらね。星の王子と姫の」
「だから華は姫じゃないって」
母さんも星の塔の王子で、今はクロス部隊の総隊長。でもクロス部隊の事は殆ど日向に任せっ放しである。
「聖、生き抜きなさいよ。華さんもしっかり守って」
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