星の王子様
聖王子は、自分が王子を辞めると、私が悲しむと思って言うのを止めたんだろう。
泣きはしないが、悲しいという気持ちはある。皆から王子がいなくなるんだし、私も聖王子には王子でいてほしい。
「でも…」
聖王子が呟く。
「華はホントにいい友達を持ったな」
その言葉に華は満面の笑顔を浮かべた。
本当にその通りだから。私の為に憧れの王子に言ってくれた。勇気を振り絞って。
呪いでどうなるか分からないけど、その友達の為にも生きたい。
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