星の王子様
でも、呪いが発動する時間はいつまでなんだろう。私の命の時間はいつまで続くんだろう。私はいつまで生きられるのだろう。そう思うと胸が苦しくなる。
と、その時聖王子が立ち上がり、華に背を向けたまま言った。
「…られるさ」
「はい?」
よく聞き取れずもう一度聞き返すと、聖王子は振り返ってはっきりと言った。
「華は死なない。ずっと、人と同じように生きていける」
「……」
その言葉に華は泣きそうになった。でも必死に我慢した。そして聖王子の言葉に耳を傾ける。
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