星の王子様

暗い闇の中で聖は誰かに呼ばれた気がした。
「…せ…い。聖!…聖!!」
「ん…」
呼び声にゆっくり目を開け、声の主を見上げる。
「真琴か…」
真琴の周りには、クロス部隊の皆も集まって聖を心配そうに見ている。
「どうしたの!?」
真琴の肩を借りて立ち上がり、痛む頭を押さえながら聖はさっきの出来事を思い出す。
「実はさっき…」
そこで全てをはっきりと思い出した。
「そうだ!華は!?華が!」
「ちょっ…どうしたの、聖。華がどうしたの?」
< 137 / 200 >

この作品をシェア

pagetop