星の王子様
「ちょっと!離してよ!」
未だキリングドールに掴まれ空を浮遊している華は、バタバタと暴れていた。もちろん、クロス部隊が到着した事も、聖王子が追いかけて来ている事も知らない。
「いい加減――」
離してと言おうとした時、突然キリングドールが華を離した。
「へ?」
間の抜けた声を上げたと思ったら、次の瞬間には華は地面に落下した。
ドシンっと思いっきりお尻を打ち、暫く痛みで動けなかった。
低い高度を浮遊していたので、大きな怪我はしなかった。だが、
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