星の王子様
多分、雅と呼ばれた人が言うと、一人ゆっくりと華に近付いて来る。
「誰ですか」
暗闇でよく見えない相手に声をかける。すると、その人が華の近くまで来た時、相手の顔が見えた。
「貴女を誘いに来た者です」
「!」
その人は真っ白な着物を着ていて、肌が見える顔は着物のように白かった。顔は声の通り幼く、とても小さくて可愛いらしい人だった。そして、その人の腰には一本の刀が差してある。
でも誘いに来たって…。
「貴女は、私の事知ってるんですか?」
するとその人はニッコリと笑顔を浮かべた。
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