星の王子様
「信じてくれたようね」
華の表情を見てその人が呟いた。信じたくない。信じたくないけど、信じるしかない。
華は相手を見つめ、
「何故私の事を狙ってるんですか」
それを聞いてその人は今までの笑顔とは違い、嫌味のある笑顔を浮かべて見せた。
「鬼の力が欲しいから」
「鬼の?」
「そう。私達には目的がある。その目的の為には鬼の力が必要なのよ」
「目的って何ですか…」
華が聞いた時、離れた所にいた彼女の仲間の一人が声を上げた。
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