星の王子様
「あああああ!!」
身体中が激しく燃えるようで熱い。それにだんだん意識が遠のく。
「ごめんなさいね。私達にはどうしても貴女が必要なの」
白い着物の人の声も聞こえない。一体私はどうなるんだろう。
とその時、意識が遠くなる中、誰の声も聞こえないのに頭の奥の方で誰かが語りかけている。
『早く俺を外に出せ…全てを壊したいんだ…』
低く重たい声。男の声みたいだけど、誰。
『さあ、早く!!』
「あ、あああああ!!」
もう耐えられない。そして華は暗い闇に引きずり下ろされた。
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