星の王子様
その瞬間雫の背後、暗闇から一人の少女が歩いて来た。直感的に華だと感じた。
「華!―!?」
その姿を見て絶句した。そして遅過ぎたと後悔もした。
その者は確かに華だが、雰囲気がまるで違い、全くの別人だった。
「華…?」
華の真っ白だった翼は黒くなり、悪魔の翼みたいで持っている物も、杖じゃなく棒の先に付いた鋭い鋭利な刃物。
まさに絵本に出て来る悪魔…いや、死神。
「呪いが…」
「発動したんです」
雫が聖の言葉の続きを言う。
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