星の王子様
鬼と戦った時だ。確かに皆の所に戻った時、真琴だけが驚いていた。まさか聖に鬼を止められるとは思って無かったんだろう。
聖はため息を吐いた。
「あのなぁ、鬼くらい私一人で止められるよ。それに私が姫にしようとしている奴を殺す訳無いだろ?」
すると真琴は首を振った。
「違う…華もだけど…聖も無事に帰って来てくれて嬉しかったんだ。もう、誰も失いたくないから…」
「……」
過去を思い出す。仲が良かった友達。あの花壇を作りたいと言った親友。
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