星の王子様
からかうように言うと、日向はため息をつき、
「ええ」
「マジかよ!?」
「そんな訳無いでしょ」
「お前…」
何だか逆にからかわれたようでムカつく。
「聖」
「あ?」
「何で怒ってんの」
「別に」
疑問符を浮かべる日向だが、すぐに話を変えた。さほど興味は無いらしい。
「華を狙っているのは誰か知ってるのよね」
「ああ」
雫を思い出しながら言う。
「雫と、多分雅がいる。あいつ等鬼の力を使ってクロスのペンダントを奪おうとしてる」
「そう…」
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