星の王子様
「?」
見てみると暗くてよく分からないが、一人誰かが立っている。
「……」
その時雨が止み、月を隠していた雲が流れていく事でその人の姿を確認する事が出来た。
その人は女性らしく高校の制服を着ている。あの制服は確か森羅女学園のもの。だが華が最初に目を奪われたのは、月の光に輝く彼女の銀色の髪。
天然なのか染めているのか分からないが、とても綺麗だった。そして彼女の手には一本の日本刀。
(誰…?)
彼女は刀をぶら下げたままこちらに近付いて来る。
< 4 / 200 >

この作品をシェア

pagetop