星の王子様
指の先を追って見ると、窓からは学園の校門が見え、そこにポツポツと生徒が集まり始めた。
「朝の聖王子を迎えてくれる人ですか?」
「ああ。私はアレが嫌でね」
華は気になっていた事を聞いてみた。答えてくれるか分からないけど。
「聖王子は、王子が嫌なんですか?」
「え?」
やっぱりまずかったか。
でも生徒と関わろうとしない聖王子を見たら、そう思ってしまう。
聖王子を見ると、聖王子はフッと笑って口を開いた。
「よく分かるね」
やっぱりそうだったんだ。
< 53 / 200 >

この作品をシェア

pagetop