星の王子様
聖王子は窓の外を見ながら、続きを口にした。
「私は王子になりたくなかったんだ。ただドールと戦えればそれだけでいい」
「どうして嫌なんですか?」
皆の憧れなのに。私は王子なんて興味無かったけど。
聖王子は相変わらず外を見ながら言う。どこか寂しい目で。
「本当の私が消される気がして」
「え?」
「皆、私を星の王子として見るだろ?それが嫌なんだ。私は普通の生徒と同じように学園生活を送りたい。でも、皆は私を特別扱いして、同じ生徒として見てくれないんだ」
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