星の王子様
「こっちこっち」
真琴に連れて来られたのは講堂。真琴はその裏に入るが、入口には立ち入り禁止の看板が立ててある。
「いいの?」
看板を指差しながら聞く。真琴は手を振りながら、
「あーいいのいいの。それ置いたの僕だから」
何でこんな物。一体どこから持って来たんだろう。
華は疑問を浮かべたが、真琴に続いて裏に入った。そこにはもう先客がいて、芝生の上に寝転んでいる。
「聖王子…」
今一番会いたくない人。
聖王子は二人が入って来た事に気付き、立ち上がった。
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