星の王子様
けど聖王子が口を開くよりも早く、真琴が明るく言う。
「ここは僕と聖の秘密の場所なんだ。だから華も内緒だよ」
「そんな場所に私が入り込んでいいの?」
「いいよ。ねー聖」
明るい真琴とは違い、聖王子の表情は厳しい。
「そんな事を話に来たんじゃないだろ」
「あー、これの事?」
華の手の中にある新聞を取りながら真琴が言う。
「全く…こんな事で騒ぎやがって」
やはり聖王子は怒っている。
「まぁいいんじゃない?これをキッカケに華を姫にすれば?」
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