星の王子様
聖王子は王子が嫌だって言ってたけど、でもそんな王子が好きな生徒が星の塔には沢山いる。由香ちゃんだってそうだ。
私のせいで、沢山の人の憧れを奪ってしまう。
それに私だって聖王子の…。
「華?」
呼び声にはっとし、真琴を見る。
「ごめんね華。僕が自分で返せば良かったね」
「ううん。真琴のせいじゃないよ」
真琴のせいじゃない。私が浮かれたせいだ。ずっと探してた人が星の塔の王子で、もしかしたらこれからずっと側でその人を見ていられると思ったせいだ。でもその人は明日、王子でなくなる。
私のせいで、沢山の人の憧れを奪ってしまう。
それに私だって聖王子の…。
「華?」
呼び声にはっとし、真琴を見る。
「ごめんね華。僕が自分で返せば良かったね」
「ううん。真琴のせいじゃないよ」
真琴のせいじゃない。私が浮かれたせいだ。ずっと探してた人が星の塔の王子で、もしかしたらこれからずっと側でその人を見ていられると思ったせいだ。でもその人は明日、王子でなくなる。