星の王子様
「なりたかった…聖王子の側にいたかったよ…」
「そっか…」
それだけを言って、真琴は泣き出す華の頭をずっと撫でてくれた。
華が泣きやむまで。
それから昼休みが終わって教室に帰ると、流石に目が赤い華に誰も寄って来なかった。それだけが今は救いだった。
今は誰とも話したくない。
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