星の王子様
「どうぞ」
日向の前にお茶を置き、自分の前にも置いた時、日向が唐突に口を開いた。
「昨日、華さんに会いました」
鼓動が大きく高鳴る。
「華さんの胸には呪いの刻印が刻まれているんですよね」
真直ぐ見つめてくる日向から視線を外し、鈴は湯飲みを両手で覆った。
「何の事?私は知らないわ」
「とぼけないで下さい。王女が知らないはずないでしょう。あの刻印は王女から引き継がれたものなんですから」
「!」
聞きたくなかった。現実から逃げていると分かっていても認めたくない事実だった。
日向の前にお茶を置き、自分の前にも置いた時、日向が唐突に口を開いた。
「昨日、華さんに会いました」
鼓動が大きく高鳴る。
「華さんの胸には呪いの刻印が刻まれているんですよね」
真直ぐ見つめてくる日向から視線を外し、鈴は湯飲みを両手で覆った。
「何の事?私は知らないわ」
「とぼけないで下さい。王女が知らないはずないでしょう。あの刻印は王女から引き継がれたものなんですから」
「!」
聞きたくなかった。現実から逃げていると分かっていても認めたくない事実だった。