星の王子様
「王女、逃げる事は出来ませんよ。あの刻印が刻まれた以上」
日向に嘘は通らない。この娘は何でもお見通しだ。だから隊長を任されている。
鈴は諦めて日向を見つめ返した。
「分かっていますよ。あれが呪いの刻印だという事は」
今回のキリングドールとの戦いが始まる前に、鈴が日向と同じ年だった頃にもうキリングドールとの戦いは始まっていた。
その時、鈴もクロスの力を使い戦っていた。呪いの刻印を消す為に。
「クロスのペンダントは持っていますね」
「ええ…」
「それを華に渡して下さい」
「……」
「王女」
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