星の王子様
「……」
「けど子供は欲しかった。華が生まれてすぐに夫が亡くなり、益々華を手放す事が出来なくなった。いつ呪いで死ぬか分からないけど、あの娘を危険にさらしたくないんです。たった一人の大切な娘を」
「だが戦わなければその大切な命を縮める事になるんですよ」
「ならどうすればいいの!?」
「……」
突然叫んだ鈴に日向がビックリしている。感情を抑える事が出来ない。
鈴はその場に崩れ落ちるように座り込んだ。
「ごめんなさい…。でもどうしたらいいか分からないのよ…。
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