星の王子様
華はペンダントとギュッと握り立ち上がった。
「心配しないでお母さん。私は死んだりしないよ。クロス部隊の皆が守ってくれるなら、きっと大丈夫だよ。だから泣かないで」
「華…」
「明日さっそく皆に言わなきゃ。私はもう休むね。明日から頑張るから」
そして華は自分の部屋に向かった。
精一杯の強がりを言ってみても、不安と恐怖は拭いきれない。
常に死が付き纏う生活。
そんな生活に耐えられるほど、私は強くない。
華は溢れ出る涙を拭えず、ベッドに倒れ込んだ。
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