星の王子様
知らないはずがない。
呪いの刻印については、クロス部隊に入る時、クロス部隊の総隊長である聖の母親から聞いてるはずだから。その娘の聖が知らないはずないんだ。
「その刻印が華の胸に刻まれている」
「本当か?」
「こんなくだらない嘘、僕がつく訳無いだろ」
華の泣く姿を見たら、嘘じゃ済まされない。あの姿を見た時、正直どうすればいいのか分からなかった。あの姿は自分にも堪えた。
「華は今日の放課後からクロス部隊に入る。だから華を姫にしてやってほしいんだ」
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