星の王子様
「ちょっと待て!」
聖が叫ぶ。聖も動揺してるのが分かった。
「華に刻印が刻まれてるのは信じる。でもそれと華を姫にする事が何の関係があるんだ!」
王子なのに分からないのか。真琴は胸中でため息を吐いた。まぁ、王子という意識が無いなら仕方ないか。
「クロス部隊は王子や姫で成立っている。なのに姫でもない華がそこに入ってみなよ。皆のいい噂話になるじゃないか」
「そんなの放っとけばいいだろ」
「華は今精神的にも不安定なんだよ。そんな時に噂の的になってみなよ。華だって耐えられない」
< 89 / 200 >

この作品をシェア

pagetop