星の王子様
昨日の時点で限界が来ていたのに。
聖は黙ったまま何かを考えていた。そんな聖に真琴は、
「頼むよ…聖。華を守ってやってよ」
「真琴…」
「華は僕にとっても大切な人なんだ。死なせたくないんだ。お願いだよ聖」
華の側で誰かが守ってやらなきゃいけない。通う塔が違う真琴にはそれが出来ない。だから聖に頼むしかない。聖しかいないんだ。
「じゃあ僕は日向の所に行くから」
そう言って真琴はその場を去った。
言いたい事は言った。それでも聖が動いてくれないなら、それまでだ。
けど聖ならやってくれる。親友だから。
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