神人
ビオラは宙に浮き、猿達に向かって羽を弓矢のように飛ばした。
「キッ!」
猿達の身体に突き刺さり、猿達は血を流し倒れる。だがまだまだ敵は多い。
すると、一匹の猿がビオラと同じ高さまでジャンプした。
「!」
その猿は持っていたナイフをビオラに飛ばした。
「くっ!」
不意の事で反応が遅れたビオラは肩にナイフを受けてしまう。
地面に降りたビオラは猿に囲まれ身動きが取れない。オペラの方は、向かって来る猿を必死に撃退している。
だがそろそろヤバイか…。いつから敵が現れたか知らないが、結構な時間戦っているだろう。それに体力もヤバそうだ。
「そこ退きなよ。馬鹿猿。あんた達と遊んでる暇ないのよ」
ビオラは凄みを効かせ猿達を睨んだ。が、魔獣に脅しは効かないのか、持っているナイフを手の中でクルクルと回す。
「そう、やる気なの」
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